2014年11月アーカイブ

イギリスには、サポート・ドッグ・ソサエティといって、人間を助ける犬の協会があります。

盲導犬協会、介護犬協会、聴導犬協会などの協会が、協力し合い、情報や訓練法の交換などを行って、お互いに向上をはかっていこうというものです。

サポート・ドッグ・ソサエティの活動によって、今までは盲導犬にしか門戸をひらかなかった店や公共の場に、他の介護犬、聴導犬も入場が許可されるようになりました。

組織だった運営方法は、イギリスに根ざしたチャリティの歴史があってこそといえるかもしれません。

しかし、英国人の保守的な国民性のせいでしょうか、警察犬を導入したのは欧州でも遅いほうですし、初の盲導犬訓練には、反対者の根強い運動もありました。

高橋ナツコ(ペットシッター)

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育った環境もちがい、訓練開始の時期も生後六週間目から四歳までと、さまざまな犬たちをトレーナーは、訓練しなくてはなりません。

聴導犬のような、年齢層の広い、そして悲しい体験をした犬たちはどうやって訓練されるのでしょう。

訓練士のウェンディ・スタッフォードさんに、いくつかの訓練の基本をあげてもらいました。

「一度にいくつものことを教えず、ひとつひとつマスターさせていく」、「覚えるまで何度でも同じ訓練をくり返す」、そして、「できたら、必ずその場でほめる」ということです。

協会から発行された会報誌には、今までの軍隊のような古いトレーニングを否定し、「体罰」の無意味さが書かれています。

その反対に、協会がこれまで行った二一四頭の成功例をもとに、「ほめる」訓練方法がどれほど効果的で、犬たちのやる気を高めるかを強調しているのでした。

高橋ナツコ(ペットシッター)

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私はしつけを生後八週間目から始めました。

残念ながら、昔のことであまり覚えていない人が多かった0ですが、共通しているのは、「ほめる」、「叱らない」、「何度もくり返す」、「早期教育」でした。

イギリスには、聴導犬を訓練し提供する協会『ヒアリング・ドッグス・フォア・ザ・デブ』があります。

聴導犬の仕事は、聴覚障害者に、訪問者のブザーを知らせたり、火事や侵入者センサーを、他の音とは区別して「危険・緊急」と障害者に伝えることです。

この協会が、これまでに訓練・提供した聴導犬の数は創設した1982年から一二年間で二一四頭になります。

これらの犬たちは、特別に飼育された犬ではなく、日本の保健所のような施設や保護団体から連れてこられた犬がほとんどです。

高橋ナツコ(ペットシッター)

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できたらほめる(高橋ナツコ)

犬に社会性を教えるのは、親の代わりをする人間の役目ということです。

いろいろな訓練法がありますが、一般家庭での訓練法を紹介しましょう。

イギリスのカンタベリーで、私が行ったアンケートの結果です。

よくしつけられた犬を連れた飼い主に、どうやって訓練したか聞いてみました。

「六週間目からトレーニングしました。

とにかく、なんどもできるまで教えることかな。

もちろん、体罰をくわえたりしたことはありません」、コ度にひとつしか教えないの。

たとえば『待て』とか。

言葉で言って、手で伏せの形にさせて。

はじめはすぐに動いてしまうけど、何度もくり返していると、できるようになりますよ。

できたらほめて、ほめて。

高橋ナツコ(ペットシッター)

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