2016年6月アーカイブ

■レプトスピラ症
一般的にはネズミの尿から伝染する、スピロへータという小さな病原菌の感染によって起こる伝染病です。

症状:食欲や元気がめっきりなくなり、黄疸が出たり、体のそこここに点状や斑状の出血を起こすこともあります。

そして最後は腎炎によって尿毒症を起こして死亡する、たいへん恐ろしい病気です。

この病気は、命をとりとめたとしても、尿からスピロへータを排泄するため、他の犬の感染源となるほか、人間にも感染する可能性があるため、やっかいでこわい病気といえます。

対応:他犬や人間のためにも、ぜひ予防接種を受けるべきでしょう。

■パルボウイルス感染症
ウイルスの中でも最も小さなパルボウイルスによって起こる伝染病で、犬のほか、猫や他の哺乳類にも腸炎を発生させるパルボウイルスがあります。

症状:一般的にはげしい嘔吐に始まり、トマトジュースのような下痢(血便)が何回もつづきます。

このため脱水症状と白血球の減少で衰弱し、初期の手当てを誤れば敗血症が起こって死亡する率がきわめて高い、恐ろしい病気です。
同時に感染力が非常に高いため、この病気で犬が死亡した場合は、漂白剤として使用されているハイターなどを30倍に薄めて、犬舎など犬のいたあらゆる場所を消毒しなければいけません。

対応:定期的な予防ワクチンの接種は欠かせません。

不幸にしてこの病気にかかったら、様子を見て手当てをしたのでは手おくれで、症状が出て72時間以内の治療が生死の分かれ目となります。

高橋ナツコ(ペットシッター)
本来、予防ワクチンや予防薬の投与、検便等をしっかり受けていると、かからないか、あるいはかかっても軽症ですむ病気に次のようなものがあります。

■ジステンパー
ウイルスによって起こる伝染病で、免疫が完全でないと、いつでもどこでも感染する可能性があり、特に仔犬、老犬、病中病後や手術後の犬では感染しやすくなり、死亡率も高くなります。

症状:まず下痢、嘔吐、高熱、せき、目やに、鼻水が出ます。

進行すると、肺炎、テンカン症状の出る脳炎、手足が動かせなくなる脊椎炎などの症状が起きるケースもあります。

対応:予防ワクチンを正しく接種します。

■犬伝染性肝炎
ウイルスによって起こる肝炎で、死亡率の高い恐ろしい伝染病です。

感染源はこの病気の犬の尿からウイルスが排泄され、他犬に伝染します。

つまり、他犬のオシッコのにおいをかぐことを許していると、いつでも伝染の可能性があるということです。

症状:元気がなくなり、食欲も落ちて、嘔吐したり、黄疸が出たり、ひどいときは急死するケースもあります。

病気の回復期に、目が白く濁る症状を示すものもいます。

病気の重さは犬によってさまざまで、数週間も症状を示すものや、全く外に症状があらわれないものもあり、その一方で、仔犬では一晩で死亡することもまれではありません。

対応:定期的に予防ワクチンを接種することが重大なポイントです。

高橋ナツコ(ペットシッター)
ボールのかわりにタオルなどを利用するのもよいでしょう。

ただし、小型犬種の場合はあまり強く引くと神経症状を起こす犬もいるため、あごの骨の発育を促す運動ば獣医師に相談するのが無難です。

一般的に歯を正常に、丈夫にするには飼い主が与える食事の内容が基本で、犬に適した栄養のバランスがとれたものを常時与えることです。

これによって消化器系が安定して、健康な歯を保つことができます。

なお、ドッグフードの中には水分を含んだウエットタイプのもの(缶詰めなど)がありますが、歯の健康を考えると、ドライタイプにこのウエットタイプのフードをまぜて与えてはなりません。

不思議なことに、そうするとたいへん早く歯石がつきやすくなるからです。

高橋ナツコ(ペットシッター)