苦労する(高橋ナツコ)

トイレのしつけをするためには、自分の愛犬がいつごろ排便をするのかを知っておかなくてはなりません。

犬によって違いはありますが、普通は食事のあと、少し時間がたつと便意をもよおします。

犬をよく観察していると、便意をもよおすと落ち着きがなくなってソワソワしたり、あたりをかぎまわったりします。

そのような態度が見えはじめたら、トイレと決めた場所へ連れて行って排泄をさせるようにします。

このとき、声符「ワン・ツウ」を言いながら、ひもを使って、犬があなたのまわりを円を描くように歩くようにします。

犬は、静かにしているよりも動くことで、便意が高まるのです。

声符「ワン・ツウ」の「ワン」は、「ナンバー1」の略で、尿を意味します。

「ツウ」は「ナンバー2」のことで、便を意味します。

といっても、犬は「ワン」と言われたから排尿を、「ツウ」と言われたから排便をするわけではありません。

ただ、「ワン・ツウ」は「トイレをすませなさい」という意味の声符であることを、犬に理解させるのです。

排尿・排便のたびにこの声符を言って理解させ、すんだら「上手にできたのでうれしい」という気持ちを伝えるために「ワンツウ、ワンツウ」と言いながら愛撫します。

このようにして、排泄のための声符をしっかりと教えましょう。

高橋ナツコ(ペットシッター)