■ブラッシングは、小さいうちから習慣に
猫の全身のブラッシングは、慣れていないといやがって暴れたりします。

子猫の時から習慣をつけておくことが大事です。

最初は首の周りやのどの付近など、猫が喜ぶ所から始めて徐々に全身へ、というふうにするのがいいでしょう。

■深爪はダメ
どんなに爪とぎをしている猫でも、爪切りは必要不可欠。

そのままだと、じゃれたときに相手を傷つけてしまいます。

指の部分を押して爪を出し、深爪しないように注意して先端の透明な部分1~2㎜くらいをカットします。

爪は前肢の方が早く伸びます。

できれば2週間に1回の割合で定期的にカットしてあげましょう。



高橋ナツコ(ペットシッター)
■全身美容でパーマ1回分
グルーミングは猫の美容院でもやってくれます。

費用はシャンプー、爪切り、耳掃除のセットで6000円ぐらいです。

いわば全身美容をして人間のパーマ1回分の値段ですから、決して高いとはいえないでしょう。

でも、美容院ばかりに頼ってはグルーミングの目的の一つの猫とのスキンシップは果たせません。

■アクセサリーはやめて
猫をアクセサリーや洋服で飾り立てる人がいますが、猫からすれば迷惑そのものです。

洋服を着せると自分でグルーミングができなくなり、体温調節のバランスも狂ってしまいますし、香水をつけるのは、においに敏感な猫にとってはパニックです。

ネックレスやリボンも引っかかり首を締めて危険です。

猫の魅力はその野性味にあるのですからできる限り自然な状態を保つようにしましょう。



高橋ナツコ(ペットシッター)
■猫の天気予報
昔から、猫がやたらと顔を洗うと間もなく雨、顔を洗っていて前足を耳の後ろにもっていったら明日は雨、などといわれます。

猫が顔を洗うのは、何らかの変化を感じて不安になり、それを静めるためですが、猫の耳の毛は敏感で空気中の湿気の変化も感知するので、昔のことわざも全くのウソとはいえません。

また低気圧が近づくと湿度が高くなり、まゆやひげがベタついて、感度が鈍るので顔を洗うのだとの説もあります。

船上の猫がソワソワすると嵐がくると信じられていたのも同じような理由からでしょう。


■地震予知もOK
猫は、大きな地震の前には狂ったように外に逃げ出そうとしたり、子猫を外に運ぶなどします。

これには、前触れのわずかな振動をキャッチする、地震の前に起こる静電気の急増に反応する、地球の磁場の変化を感じとる、などの説がありますが、いずれにしろ地震を予知できるのは確かなようです。



高橋ナツコ(ペットシッター)
■猫に無視されても怒らずに
猫は、芸をするどころか、飼い主がいくら呼んでも返事すらしない時もありますが、怒らないでください。

無視されるのは、実は猫に信頼されている証拠なのです。

本来単独行動をする猫は、身を守るため周囲の音や動きにとても敏感に反応します。

飼い主の声に応えないのは、その声は安全だと信じているからなのです。

また、猫の性格は飼い主の影響を強く受けますから、何でも猫のせいにせず、時には自分を振り返ってみましょう。


■のど鳴らしは子猫気分
のどをゴロゴロ鳴らすのは甘えのサインなのはよく知られています。

本来は、子猫が母猫の乳を飲んで、満足したときに出すサインです。

大人になっても鳴らすのは、飼い主に対し満足して子猫気分でいる証拠です。

でも、時には苦しい、つらいなど訴えているケースもあります。

ゴロゴロいっているからといってすぐに安心してしまわないことも必要です。




高橋ナツコ(ペットシッター)
猫がひげをピンと伸ばしているのは、嬉しいときです。

ひげを伸ばし、尾を立てて寄ってくるのは「遊ぼう」のサインと思ってください。

ひげを頬の方につけているのは、満腹になってうたた寝を始めようとしているときなどで満足の印です。

逆に顔いっぱいに広げているのは、少しの変化も見逃さないぞ、という表情で周りに気を配っている証拠です。

だらんと垂れているのは注目するものがなく退屈しているとき。

鼻より前方にひげを向けているのは警戒の印ですが、ネコジャラシなどで遊んでいるときも注意の方向として、ひげは顔の前にあります。

高橋ナツコ(ペットシッター)

猫と犬の話

■ヘビをまねた猫
追い詰められると猫は尾を振って「シューッ」という声を出して相手を威嚇します。

実は、これはヘビのまねなのだそうです。

「シューッ」という声帯模写と、尾を使っての形態模写で相手に毒ヘビと錯覚させるのが本来の目的だそうですが、実際にどの程度の効果があるのかは調べようがない話です。

さらに、この説によると、猫が体を丸くして寝るのもヘビをまねるためだとか。

今の猫と違い、野生の猫は縞模様だったので、丸まっていると確かにヘビがとぐろを巻いているように見えたかもしれません。

■嗅覚は犬の勝ちですが...
視覚や聴覚は犬に優る猫も、嗅覚では人間の100万倍といわれる能力をもつ犬には太刀打ちできません。

それでも鼻の奥にあるにおいを感じる嗅野は約40面で人間の2倍あり、飼い主よりはずっと敏感です。

高橋ナツコ(ペットシッター)
キャリーの中ならそこへ、犬のベッドがあるならそこで休ませるようにします。

添い寝が定着している場合、やめた日の晩は少し騒ぐかもしれません。

しかし、ハウスの扉をしめて飼い主は無視してジッとがまんを。

ひとしきり騒いであきらめがつけば、犬もその状況を飲んでおとなしく休むはずです。

どうしても愛犬と同じ部屋で休みたい場合は、高ささえ気をつければ問題はありません。

飼い主はベッド、犬は床の上のハウスなどであれば、文字通り添い寝ではありませんからルール通りといえます。

高橋ナツコ(ペットシッター)

嫌いなもの

猫は物静かで穏やかな環境を好む動物です。

大きな音や大声は基本的に苦手です。

特に普段聞きなれない音や、急に立つ、などの突然の行動も猫をおびえさせます。

じっと見詰めたり、かまい過ぎるのもいけません。

見詰められると攻撃の前触れと勘違いすることがあるので、目が合ったら何気なく視線をそらしてあげましょう。

1日の3分の2は寝ている猫にとって、飼い主の気まぐれでかまわれるのはたまりません。

猫は、かまって欲しいときは自分からやってくるので、寝ているのを無理やり起こして抱いたりしないでください。

猫の嫌いな行動を知って、それを避けるのも、より良い共同生活のために大切なことです。

高橋ナツコ(ペットシッター)
耳や目、歯は猫が自分でグルーミングできない場所です。

あなたが十分に気をつけてやってください。

耳掃除は耳ダニの予防にもなるので月に一、二回はしてやります。

綿棒にオリーブオイルかベビーオイルをつけて軽くふき取るようにします。

猫の耳は奥の方でほぼ直角に曲がっているので鼓膜を傷つける心配はありませんが、あまり奥までしない方が無難です。

耳ダニがついてしまうと猫はとてもかゆがり、耳の裏側をかきむしったりします。

やはり、オイルをつけた綿棒でふいてやります。

病院でも耳ダニは除去してくれますが、病院に連れて行くのは猫にとっても飼い主にとっても一大事。

なるべくあなたの手でとってあげましょう。

高橋ナツコ(ペットシッター)

猫専用が望ましいもの

グルーミング用品のうち、猫専用のものが必要なのはシャンプー、リンス、パウダー、爪切り、クシです。

人間用のものでも代用できそうに思えますが、成分や作りが微妙に違っています。

たとえば、人間のシャンプーは洗浄力が強すぎて、毛がパサパサになったり、皮膚がフケっぽくなります。

クシは背中などに使う目の細かいノミ取り用のものと、顔用の歯の細いものの2種類があると便利。

金属製のものなら半永久的に使え、煮沸消毒もできます。

このほか、毛玉取りに適したスリッカーという道具もあり、ペットショップなどで売っています。

爪切りは、人間用を使うとどんなに気をつけても猫の爪は細かい縦割れを起こしてしまいますので専用のものにしましょう。

高橋ナツコ(ペットシッター)
猫の体の手入れのグルーミングには、いろいろな意味があります。

猫はいつも自分で体をなめて汚れを落とし毛並みを美しく整えていますが、いくら柔軟な体をもっているとはいえ、舌の届かない所もあります。

この部分は飼い主が責任をもちます。

特に長毛種の場合は、自分だけの力で毛並みを美しく保つのは無理なので、飼い主の助けが必要です。

ブラッシングやシャンプーは、抜け毛を減らして毛球症を予防し部屋をきれいにしておくほか、猫の体に定期的に触れることで、健康状態のチェックや猫とのコミュニケーションもできます。

ブラッシングには血行をよくし皮膚の新陳代謝を盛んにする効果もあります。

最初はいやがるかもしれませんが、慣れれば猫にとっても必ず楽しい時間になるはずです。

高橋ナツコ(ペットシッター)
トレーニング期間がどれくらいになるのかは、飼い主にも個人差、犬も個体差がありますから、実際にやってみないとわかりません。

いかに犬がこちらのいうことをちゃんと聞いても、飼い主が変わらなければ犬も変わらないからです。

訓練所で訓練士にトレーニングをされて、犬がおとなしくなったとしても、飼い主をバカにしていることには変わりありません。

飼い主に会えば、自分が優位を感じていた記憶が戻るのです。

犬は記憶力がいいので、自分が飼い主よりも優位だと感じていた記憶を白紙にするのには、非常に時間がかかります。

しかし、飼い主が、がらっと変われば過去の悪いデータは、かなり早い時間で修正できるでしょう。

大切なのは、飼い主家族の下位に犬がいなければいけないということです。

特に子どもがいる家庭だと、犬は子どもをバカにしがち。

犬を訓練させるために預けるなら、レッスンには家族全員で参加して、みんなで犬への正しい接し方を覚えなくてはならないのです。

高橋ナツコ(ペットシッター)
犬がソワソワしていても、なにもコントロールせず、犬が自分で飼い主に構うのをあきらめるのを待ちました。

待って、犬が落ち着いたところで、ようやくいい状態になれるのです。

そして、飼い主をまじえた指導は、そこから始まりました。

最初は、飼い主にリードを持たせて歩く練習から始めます。

飼い主がきちんとイニシアチブをとれていれば、犬は勝手なことをしません。

うまく歩けないなら、いわゆる指導的な歩行、リーダーウォークを徹底的にトレーニングします。

そして、オペラント条件付けの服従訓練を施し、最後にホールドスティール、マズルコントロール、タッチングという順番でトレーニングを行っていきます。

高橋ナツコ(ペットシッター)
全ての行動を同時に行なうことが大切で、タイミングをはずすと犬には理解できません。

手元に来たなら、よくほめてあげましょう。

犬の理解度によりますが、忘れたころにまた繰り返し教えることも必要でしょう。

小型犬は体を叩くことは絶対にしてはいけません。

思わぬ事故になり後悔することになり兼ねません。

また、大型犬でもお尻以外は絶対にたたかないようにすること。

体罰を使用して教える場合は、感情的になってはいけません。

相手を観察してから冷静に行動するようにしましょう。

高橋ナツコ(ペットシッター)
遊んでいると楽しい気分になるのは人間も同じですが、やはり自由ばかりを与え過ぎるのも問題があります。

時として、物をくわえたまま、取り上げられるのが嫌で逃げ回る場合がありますので、このような時には厳しく接しなければなりません。

新聞を丸めたものを用意し、犬にはリードをつけて準備をします。

いたずらしても構わないような品を与え、しばらく知らん顔をしています。

ホドホドの時が過ぎたら「コイ」と呼んでみます。

犬が来たなら何も問題はありませんが、来なかったら、もう一度「コイ!」と言いながらリードを引きます。

犬の体格によってはお尻なら叩いてもかまいませんが、小型犬の場合は、大きな音がでる場所(床)を叩きます。

高橋ナツコ(ペットシッター)
遊びに夢中になっているところに行って、首輪を持ってすぐにリードを付けます。

この時は、だまったまま知らん顔をしながら行動します。

リードを伸ばして少し自由に遊ばせて油断をさせ、タイミングを見計らって「コイ!」と厳しく言いながら一気にリードを引きます。

さらにリードをゆるめて犬の行動を見ます。

遊んでもかまいませんから、一呼吸おいてからもう一度犬を呼んでみます。

すぐに手元にきたならすかさずほめてあげますが、来ないようならリードの先端で、犬のお尻をビシッと叩いてかまいません。

叩いたらすぐに「コイ!」と言って手元に引き寄せ、もう一度知らん顔をして無視し、わざと犬達の中に行くように仕向けてみます。

犬達のところへ行かなければ、「帰ろうネ」とでも優しく声をかけ、胸でも撫でてあげてほめて帰りましょう。

話し掛けることは飼い主を注目するようになりますので、無駄なことではありません。

高橋ナツコ(ペットシッター)

■公園などで遊ばせていると呼んでも戻らない

遊びに夢中になると、つい親の呼ぶ声も聞こえないのは、人間の子供と同じようです。

しかし、外国で目にした光景は、飼い主に呼ばれたら、置いて行かれたら大変とばかりに走り寄って行く犬ばかりでした。

公園で多くの犬が放れているにもかかわらず、犬達はひととおり挨拶がすむと、それぞれが自由にのんびりとしているのも日本の光景と違うところのようです。

日本の公園は狭いので、余計にゴタゴタと見えるのでしょうか、犬もすぐにお互い干渉しあってしつこく遊んでいるように見えてしまいます。

加減ということがあまり分からないのではないでしょうか。

興奮してくると、咬みつく犬まで出てきてしまいます。

興奮するといくら呼んでも聞かなくなりますので、このような場合はかなり厳しくしてかまいません。

しょうがないという顔をして見ている飼い主が多いようですが、飼い主の命令はどのような時でも聞けるように教えましょう。

高橋ナツコ(ペットシッター)

ヒート時の注意点 その2

そのほかには、ヒート時の入浴に気をつけたいもの。

陰部が腫れていますので、ゴシゴシ洗うと炎症を起こしたり、細菌感染してしまうこともあります。

シャンプーの際は軽く流す程度にしておきましょう。

人のような痛みはないといわれていますが、倦怠感を見せるなど、精神的な変化を見せる犬もいます。

オスとの接触を避けるためにまったく散歩をさせないのもストレスになりますので、快適に過ごせるよう気を配りましょう。

まれに、ヒート終了から2か月後くらいに、受胎していないのに偽の妊娠をすることがあります。

その場合はお乳が大きくなり、母乳が出たりもします。

その際にかんだり地面にふれたりすると、バイ菌が入って乳腺炎を起こすこともあるので注意しましょう。

このような状態が毎回続き、精神的にも不安定になるようであれば、避妊手術を受けることも考えたほうがいいかもしれません。

高橋ナツコ(ペットシッター)
周期は6か月に1回ですが、まれに年1回の場合もあります。

ヒート時の注意としては、やはり一番はオスとの接触を避けること。

排卵日の時期だけ避ければいい、オスとじかに接触しなければ妊娠しないからいい、という意見もありますが、約1か月のヒート期間中はスタートから終了まで気をつけたいもの。

ヒート時のメスのにおいはかなり遠くにいるオスにも届くといわれ、じかに接触しなくても近くにいるオスを刺激してしまい、トラブルのもとになります。

追いかけまわされてかまれたり、ケンカに巻き込まれたりということがあるかもしれません。

また、目を離した隙に交尾する可能性もあり。

いったん、メスのにおいに気づいたオスをコントロールするのは一苦労です。

お互いにいやな思いをしないためにも、犬が多く集まる公園やドッグランを避け、散歩の時間帯のピークをずらすなど、周囲の犬への心配りも必要です。

高橋ナツコ(ペットシッター)

「ヒート」について

メスの発情期は一般に「ヒート」などと呼ばれます。

生後7か月~1歳半までには初めてのヒートを迎え、期間は約1か月。

ホルモンの分泌が盛んになり、陰部がふだんよりも膨らんできます。

その後2週間ほど出血があり、出血から数えて11~15日目が排卵日にあたります。

出血や分泌物は、普通は犬がなめてきれいにしますが、部屋を汚されたくないならば、犬用の生理パンツも市販されています。

出血量については個体差がありますが、年齢とともに少なくなることが多いようです。

ヒート終了の判断は、陰部の大きさで見ます。

ヒート時には陰部が大きく膨らんでいますが、終わるとふだんどおりの大きさに戻ります。

また、ヒートの開始日を記録しておき、約1か月程度たっているかどうかも判断材料にするとよいでしょう。

高橋ナツコ(ペットシッター)

すり傷、切り傷(高橋ナツコ)

小さなすり傷、切り傷などは、まず水道水で汚れをきれいに洗い流すことが先決。

肉球や爪の生えぎわなど、奥まった場所だと汚れもたまりやすいので、よく洗ってください。

傷口が汚れていると化膿しやすく、治りが遅れることがあります。

また、毛が入り込むのも化膿の原因になるので、周囲の毛をハサミでカットするといいでしょう。

そのうえで、人間の家庭用消毒薬で消毒してあげてもかまいません。

刺激が強いものは犬がいやがることが多いので、水溶性の消毒薬(「マキロン」「アクリノール液」など)がおすすめです。

薬を塗ってそのままにしておくと、すぐになめてしまうので、できるだけ包帯を巻いてなめさせないことが大切です。

野生動物は傷をなめて治します。

高橋ナツコ(ペットシッター)

犬のウンチに異常

ウンチに異常が見られたら、捨てずに紙コップや硬めの紙などにとり、病院に連れていくときに一緒に持っていって検査してもらうことをおすすめします。

また、便だけでなく、尿の色や量、回数、においなどもチェックしたいもの。

散歩中に外でする場合は難しいかもしれませんが、排尿時に近くに寄って、色を見たり、においをかいでみましょう。

いつもと違う異常が見られたら、早めに病院で診察してもらってください。

ウンチとオシッコは、飼い主が犬の健康状態をチェックできる、最も身近な判断材料です。

臭い、汚いと避けてしまわず、よく観察しましょう。

どれもたまになら大したことはなさそうですが、続いたりひんぱんに起こるようなら、病気のサインである可能性が濃厚。

早めの診察をおすすめします。

高橋ナツコ
前回の続きです。

犬はこれまでの、『食べ物をくれるから言うことを聞く』という"ルール"がくずれたことによって、

次回からは、新たなトライアルとして、食べ物をもらう前に言うことを聞く、という行動をとる可能性が高くなります。

そのあとも、数回に1回とか、難しいことができたときだけにあげる、といったように、パターンを変えてみましょう。

そのかわり、ほめ言葉をかけたり、体をさわってあげる、大好きなおもちゃで遊んであげるなど、犬の喜ぶことをしてあげることを忘れずに。

ごほうびは食べ物だけではありません。

いつもいつも食べ物をあげていると、そのありがたみも薄れてしまいます。

一番のごほうびである食べ物は、より難しいことをマスターするときのためにとっておくのがコツ。

犬もたまにしかもらえないごほうび欲しさに、がぜんがんばるようになりますよ。

高橋ナツコ(ペットシッター)

『ごほうび』のあげ方 その1

おやつ(食べ物)は、犬にとってはとてもわかりやすい、現実的なごほうび。

トレーニングをするときは、「よくできた」ということを伝えるために、毎回食べ物をあげるのが効果的です。

犬のやる気もグンと違ってくるものです。

でも、覚えたあとは徐々に減らしていき、最終的には食べ物がなくてもできるようになるのが理想です。

覚えたあとも食べ物をあげていると、食べ物がないと言うことを聞かなくなる可能性が大。

「食べ物があればやる」という駆け引きが成立してしまうからです。

慣れてしまうと、意外に言うことを聞かない面も犬にはあることを知っておきましょう。

こうなってしまった場合は、食べ物を見せても指示に従わなかったとき、あえてあげないこともひとつの手です。

犬はこれまでの、『食べ物をくれるから言うことを聞く』という"ルール"がくずれたことに驚くはずです。

その2 につづく

高橋ナツコ(ペットシッター)


いたずら対策(高橋ナツコ)

一見こっけいに見えるかもしれませんが、意外と効果のある方法です。

自分が怒られているわけではなくても、何かいやな雰囲気がその場に漂いますね。

飼い主も怖い顔をしているし、好きじゃないからこそ、このムードは...ということから、その行為をしなくなるのです。

これは心理学的には「嫌悪条件づけ」といいます。

イタズラをしたとき、どこからか知らないけれど大きな音がしてびっくりさせられる「天罰方式」と原理は一緒。

その行為といやなことが結びつけば、しなくなります。

同じ意味で「無視」するのも効果的。

犬がイタズラをするときは、飼い主の気を引きたい場合も多いもの。

そのときにたとえ怒られても、飼い主は自分の用事を中断してかまってくれるのですから、犬としては大成功。

またイタズラをして気を引くでしょう。

高橋ナツコ(ペットシッター)
◆アイコンタクトのタイミング、"間合い"がぴったり合えば、犬もこちらの言いたいことを理解してくれるものなのです。

この間合いは、犬によって1匹1匹違うもの。

瞬時に反応する機敏な犬もいれば、一拍置いてのみ込む犬もいます。

犬の個性をよく見て、その犬の間合いをつかむのが叱るコツ。

それにはできるだけ犬と過ごす時間をつくり、犬の個性を肌で感じることです。

そうして心を通わせておくほうが、無理に目を合わせることよりもずっと大切です。


◆飼い主と犬がペアで学ぶ「しつけ教室」に参加してみるといいと思います。

また、しつけという言葉からは「厳しくしなければ」というイメージが連想されますが、厳しいばかりではつまらないし、犬もやる気をなくします。

トレーニングはほめながら楽しく行いましょう。

言うことを聞くといいことがある、と思わせるのがポイントです。

また、犬はとても勘のいい動物ですから、飼い主の気持ちも敏感に感じとります。

飼い主がいやいやだったり、どうせできないだろうとたかをくくるのは禁物。

しつけは真剣に、できると信じてあげて行うことが大切ですよ。

高橋ナツコ(ペットシッター)

アイコンタクト(高橋ナツコ)

人間と目を合わせる「アイコンタクト」は、もともと犬には苦手なこと。

目を見続けるということは通常はにらみ合うケースが多く、過度の緊張とストレスがかかります。

そのアイコンタクトを、叱られるときに繰り返していたらどうなるでしょう。

人間と視線を合わせることが大嫌いな犬になってしまいます。

もちろんアイコンタクトは、飼い主の言うことに集中してもらいたいときに必要ですが、訓練のときなどに、犬が喜んでするようにしたいもの。

叱るときは、視線を合わせることよりも、タイミングのほうが重要です。

たとえばいけないことをしている犬が、ふとこちらを向いたときにパッと厳しく声を発する。

そしてやめたら間髪を入れずにほめる。

高橋ナツコ(ペットシッター)

飼い主をかむ犬のしつけ その2

しつけは、基本の三つ、すなわち、「引き運動」「すわれ」「待て」を行うことから始めますが、あなたの犬には、チェーンカラーは必ず使うようにします(中にはスパイクつきの首輪が必要なものもいます)。

チェーンカラーは少しの力で犬の首にショックを与えられるので、女性が大きな犬や、活発すぎる犬など、力の強い犬をしつけるときに便利です。

チェーンカラーの目的は、弱い飼い主のあなたが、これまでと違って犬より力があって強いことを犬に示すものですから、つけ初めは思い切り引き綱を強く引くようにするのがコツです。

しつけがじょうずにできたら、うんとほめてやることも忘れてはなりません。

基本のしつけでうまくいかないときは、徹底して犬を無視し、食事をいつもの50~70%まで減らして、犬がどうしても人間に従わなければならない状況をつくります。

高橋ナツコ(ペットシッター)

飼い主をかんで手に負えません
ことし3才になった雑種のオス犬なのですが、体重が20㎏もあり、扱うだけでも女の手ではQ
力がいります。

最近は、私や娘をかんで手に負えません。

では、どうすればよいでしょうか。

しつけを行う以外に方法はありません。

飼い主をかむ犬は、飼い主の育て方に大きな原因があるのです。

つまり、犬の性格がもともと凶暴なためそうなったのではないのです。

この点をまず思い出してください。

本来、犬は群れの中で序列の世界に生きている動物で、力の強い犬に弱い犬が従う習性を持っています。

家庭で飼われる犬は、人間との生活の中でこの習性を発揮し、自分が家族の中でどの位置を占めているのか、常に見ています。

仔犬のときは体も小さく、力も弱いので、当然その序列は最下位です。

高橋ナツコ(ペットシッター)

犬の矯正方法とは

矯正方法は、ウンチが出るまさにその瞬間に、しかると同時に驚かせます。

犬を驚かせるには、大きな音を立てるのが効果的です。

こうすると犬はびっくりして排泄を中止するでしょう。

中止したら十分ほめてやり、してよい場所でさせるようにします。

なお、"まさにその瞬間"を逃がしてしまい、ウンチをしたあとに犬をしかってしまうのは厳禁です。

なぜなら、犬はなぜしかられているのか理解できず、矯正できないばかりか、飼い主に不信感を持つようになるからです。

ですから、"まさにその瞬間"がチャンスであることを忘れてはなりません。

高橋ナツコ(ペットシッター)
ひどくなると、はげしい心不全、呼吸困難、ときには急激な血流障害を起こし、虚脱状態になったり血尿を出したりして、苦しんで死に至ることもあります。

症状は、犬の生体防御機構によって全く表面には症状があらわれないものから、中にはたった1匹のフィラリア感染で、それが心臓の弁膜にからまって1年もたたずに死亡した運の悪い犬、1年に溜匹ものフィラリア感染して1年で死亡した犬など、さまざまです。

初期症状は、咳が出たり、動作が鈍くなったり、あまり動きたくなさそうにし、病気が進行するにつれ、体毛のつやがなくなったり、運動や興奮で息苦しくなったり、腹水がたまったり、貧血、喀血、血尿などを起こし、ほうっておくと心不全やせき込み、呼吸困難で死ぬこともあります。

治療法には、内科的治療(駆虫剤投与)と外科的治療の二つがあり、どの方法をとるかは、犬の全身状態や血液検査、レントゲン検査、ときには心電図検査や超音波検査もして決めるべきです。

高橋ナツコ(ペットシッター)
昨年喀血したとき、2日にわたって獣医さんに注射を打ってもらいましたが、その後も元気がなく、さらに治療をお願いしても先生は渋って処置してくれません。

救ってやる方法はないものでしょうか?

フィラリア症という病気は、フィラリアという、成長すると15~35㎝にもなる糸状の細長い寄生虫の名前がそのまま病名になったものです。

感染経路は、フィラリア症の犬の血を吸った蚊が他の犬の血を吸うときに感染します。

ところで犬の体内に入ったフィラリアの幼虫は、皮下組織などで徐々に成長して、その後、心臓の右心室や肺の血管に集まり、血液循環を悪くさせてしまいます。

そのため血栓ができ、これが肺の奥に流れ込んで毛細血管が詰まり、肺の換気機能(酸素と二酸化炭素の交換)を低下させます。

高橋ナツコ(ペットシッター)
一層良質な犬を作り出すためには、その理想にふさわしい雄犬を見つけて所有者に交渉し、交配させる必要があります。

さらに、雌犬の飼い主は人間の出産および育児に関係する助産婦や医師ほどに、母犬と生まれ出る子犬の面倒が見られる知識と能力とがなければなりません。

繁殖の目的が何であっても、この出産と子育てまでを手がけてこそ、真の愛犬家といえましょう。

より美しく見せるために毛をカットすることをトリミングと言いますが、これは専門家にまかせるのがいちばんです。

トリマーのいる犬の美容院、ペットショップ、動物病院などでやってくれます。

このほか、長毛犬なら毛を切ったり、毛がもつれないためのセッティングの手入れがありますが、専門家にやってもらうのが無難でしょう。

高橋ナツコ(ペットシッター)
散歩から帰ってくるたびにくり返し行ないます。

次は、庭か玄関の近くで遊ばせておきます。

やがて、犬は、そのまま家の中へ入ってこようとしますから、「イケナイ」としかり、そのあと、足をふいてから、家の中へ入れるようにします。

何回かくり返しているうちに、犬は足をふいてあげるまで、家の中に入ってこなくなります。

外で飼っている犬は、家の中へ入れないようにします。

家の中へ入ろうとしたら、そのつど「イケナイ」と、少し強くしかるようにしていれば、犬も入ってはいけないことがわかってきます。

しかし、犬も主人のそばにいたいと思っているものです。

散歩の時以外でも遊んであげるようにすると、犬も喜ぶはずです。

しつけはしつけとしてしっかり教え、たまには犬の気持ちになって、かわいがってあげることも大切なことです。

高橋ナツコ(ペットシッター)
犬を飼うのでも、その家の住宅事情で、外で飼うか室内犬にするか決まってきます。

また、室内犬にしても、ずっと家の中にいるとか、走りまわるときは庭に出すとか、また1日のうちで半分は家の中、それ以外は外で飼うとか、それぞれの飼い方があります。

しかし、外で遊んでいた犬が、急に家の中に入ってきたりすると、部屋は泥だらけになって汚れてしまいます。

犬には、外から家の中に入ってくるときは、足をふいたあとでないといけない、ということを教える必要があります。

散歩から帰ってきたら、必ず足をふいてやりましょう。

そのときにまず、帰ってきたらそのままにしておきます。

すると、犬はそのままで家の中に入ろうとするでしょう。

そこで「イケナイ」といって、足をふいてあげます。

高橋ナツコ(ペットシッター)

犬を家族にする

子犬は、生後2か月ぐらいで親から離せますので、この時期を見計らい譲ってもらいます。

連れてくる日は、天気のよい日の午前中、なるべく早い時間がよいでしょう。

それだけ早く新しい環境に慣れさせ、夜泣きを軽くすることになります。

子犬を入れて運ぶバスケットなどの中には、子犬の不安を軽減してやるため、元の飼い主のにおいのするタオルなどを入れて置きましょう。

自動車で運ぶ場合、子犬はバスケットなどに入れたままですと酔いますが、抱いていてやると酔いません。

電車の車中持ち込みには、手小荷物料金を払い、引換えにもらう荷札を、入れ物の見えやすい個所に付ける決まりがあります。

高橋ナツコ(ペットシッター)
はじめて犬を飼う人には、雌犬の方が性格もおだやかで飼いやすいものです。

しかし、不妊手術を受けないで飼っているとやがて発情が始まり、屋外で飼っている場合は、よその雄犬が集まってきて大騒ぎになります。

室内で飼うにしても、発情期には生理で部屋を汚します。

生後5~六か月ぐらいで手術をしてしまえばこんなことにならないですみます。

雄犬を選んだ方がこのようなわずらわしさはありませんが、雄犬はしつけを誤りますと、狂暴になって手におえなくなることがあります。

生後5~六か月頃に去勢の手術を受ければ、比較的荒々しい性格にならないですみます。

雄犬を飼うなら、くれぐれもきちんとしたしつけを忘れずに。

高橋ナツコ(ペットシッター)
■レプトスピラ症
一般的にはネズミの尿から伝染する、スピロへータという小さな病原菌の感染によって起こる伝染病です。

症状:食欲や元気がめっきりなくなり、黄疸が出たり、体のそこここに点状や斑状の出血を起こすこともあります。

そして最後は腎炎によって尿毒症を起こして死亡する、たいへん恐ろしい病気です。

この病気は、命をとりとめたとしても、尿からスピロへータを排泄するため、他の犬の感染源となるほか、人間にも感染する可能性があるため、やっかいでこわい病気といえます。

対応:他犬や人間のためにも、ぜひ予防接種を受けるべきでしょう。

■パルボウイルス感染症
ウイルスの中でも最も小さなパルボウイルスによって起こる伝染病で、犬のほか、猫や他の哺乳類にも腸炎を発生させるパルボウイルスがあります。

症状:一般的にはげしい嘔吐に始まり、トマトジュースのような下痢(血便)が何回もつづきます。

このため脱水症状と白血球の減少で衰弱し、初期の手当てを誤れば敗血症が起こって死亡する率がきわめて高い、恐ろしい病気です。
同時に感染力が非常に高いため、この病気で犬が死亡した場合は、漂白剤として使用されているハイターなどを30倍に薄めて、犬舎など犬のいたあらゆる場所を消毒しなければいけません。

対応:定期的な予防ワクチンの接種は欠かせません。

不幸にしてこの病気にかかったら、様子を見て手当てをしたのでは手おくれで、症状が出て72時間以内の治療が生死の分かれ目となります。

高橋ナツコ(ペットシッター)
本来、予防ワクチンや予防薬の投与、検便等をしっかり受けていると、かからないか、あるいはかかっても軽症ですむ病気に次のようなものがあります。

■ジステンパー
ウイルスによって起こる伝染病で、免疫が完全でないと、いつでもどこでも感染する可能性があり、特に仔犬、老犬、病中病後や手術後の犬では感染しやすくなり、死亡率も高くなります。

症状:まず下痢、嘔吐、高熱、せき、目やに、鼻水が出ます。

進行すると、肺炎、テンカン症状の出る脳炎、手足が動かせなくなる脊椎炎などの症状が起きるケースもあります。

対応:予防ワクチンを正しく接種します。

■犬伝染性肝炎
ウイルスによって起こる肝炎で、死亡率の高い恐ろしい伝染病です。

感染源はこの病気の犬の尿からウイルスが排泄され、他犬に伝染します。

つまり、他犬のオシッコのにおいをかぐことを許していると、いつでも伝染の可能性があるということです。

症状:元気がなくなり、食欲も落ちて、嘔吐したり、黄疸が出たり、ひどいときは急死するケースもあります。

病気の回復期に、目が白く濁る症状を示すものもいます。

病気の重さは犬によってさまざまで、数週間も症状を示すものや、全く外に症状があらわれないものもあり、その一方で、仔犬では一晩で死亡することもまれではありません。

対応:定期的に予防ワクチンを接種することが重大なポイントです。

高橋ナツコ(ペットシッター)
ボールのかわりにタオルなどを利用するのもよいでしょう。

ただし、小型犬種の場合はあまり強く引くと神経症状を起こす犬もいるため、あごの骨の発育を促す運動ば獣医師に相談するのが無難です。

一般的に歯を正常に、丈夫にするには飼い主が与える食事の内容が基本で、犬に適した栄養のバランスがとれたものを常時与えることです。

これによって消化器系が安定して、健康な歯を保つことができます。

なお、ドッグフードの中には水分を含んだウエットタイプのもの(缶詰めなど)がありますが、歯の健康を考えると、ドライタイプにこのウエットタイプのフードをまぜて与えてはなりません。

不思議なことに、そうするとたいへん早く歯石がつきやすくなるからです。

高橋ナツコ(ペットシッター)

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