食事を食べ残す(高橋ナツコ)

犬は生後90日から1年くらいの間にかけて急速な成長をします。

体のほうも当然、その成長の速度に見合ったカロリー補給を必要とします。

したがって、この時期には足りなさそうな様子こそ見せても、食事を食べ残すことは体調の異常がない限り、まずないでしょう。

生後1年を過ぎると骨格も完成し、立派な成犬となります。

食事の回数も1日に1回、体力の維持だけを考えて与えるようにします。

この時期になると、特定の理由がなくても、食事をとらなかったり、残したりするようなことがあります。

1回くらいそういうことがあっても、飼い主がとくに心配することはありません。

新鮮な水だけを与えておきます。

病気など目立った徴候がなければ、次回から食欲は戻るはずです。

また、食べ残しの原因が最初から犬のわがままとわかっている場合、対応は違ってきます。

食器を片づけて新鮮な水だけ与えて放っておきます。

つぎの食事のとき同じ内容の食事を与えます。

途中で妥協せず食べるまで続けてください。

献立にわがままを許して好物だけを与えると、偏食の原因になり、しつけの面でも悪影響を及ぼします。

甘やかさず厳しい態度を示してください。

高橋ナツコ(ペットシッター)