かつての日本では、路地裏で焼くサンマや、ちゃぶ台の上の刺し身を猫にさらわれて後を追いかける、まるで『さざえさん』のーコマのような光景が見られたものでした。
ところが最近の猫ときたら、そんなものには見向きもしません。
都内に住むTさん(40歳・自営業・独身)は、室内でラブ一フドール犬を飼い始めて5年になりますが、2年ほど前に捨て猫をたて続けに2匹飼うことになりました。
それぞれ生後2週間くらいと思われるころにやってきた彼女たちは、今では先輩の犬をまるで母親のように慕い、身を寄せ合って眠る姿はほほ笑ましいかぎりです。
この猫たちは、Tさんが夕食の支度に魚を焼いていても、そっぽをむいたままそ知らぬ顔です。
むしろ食いしん坊の犬のほうが物欲しそうな顔をしています。
高橋ナツコ(ペットシッター)
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