犬が草を食べるわけ(高橋ナツコ)

昔から、犬が草を食べるのは、胸やけがするからとか、胃酸が多すぎるから、また寄生虫がいるからだといわれてきました。

しかし、これらはあまり正しいとはいえません。

では、犬はどんなときに草を食べるのでしょう。

(1)吐気があるとき。

(2)胃や腸が痛いとか、重苦しい、気持ちが悪いなどおなかに変化が生じたとき。

吐気があるときは、胃が悪かったり、腸から寄生虫が胃にあがってきたり、腸そのものが悪かったりするときですが、そのほかに、伝染病や肝臓病のために吐き気があるときなどもあります。
また、おなかに変わったことがあるときは、寄生虫がいたり、便秘だったり、胃が悪いとか、ガスが多すぎるということもあります。

ところで、犬が食べる草は長い草に限られています。

ここが馬や牛と違うところです。

犬は草そのものがほしいのではなく、長い草のようなものをおなかのなかへ入れたいのですから、ワラやなわ、布きれなどをのみこんでしまうこともあるわけです。

こんなときはお医者さんに相談して、原因をたしかめることです。

高橋ナツコ(ペットシッター)