六か月ごとの発情も乱れるのがふつう(高橋ナツコ)

発情から次回発情までは六カ月で、犬は年二回の繁殖期があるということも、必ずしも正確ではありません。

シェットランド・シープドックで調査したところ、交配しなかったり、不妊だった雌犬では、次の発情は六~九カ月(平均七カ月弱)でしたが、妊娠犬では、平均八カ月半とやや長くなり、妊娠や授乳の影響で周期がいくぶんのびる傾向がみられました。

しかし、雌犬一頭一頭をみると、正確に六~七ヵ月の周期を繰り返すもの、これより短かったり長かったり、周期が一定せず、年に一回しか発情をみないものなど、かなり個体差が目立ちます。

短くても、年一回であっても、発情が正常であれば繁殖上は心配ないものです。

高橋ナツコ(ペットシッター)