ふだんの健康診断の受け方(高橋ナツコ)

今現在、健康であるからといって、これから先もずっと健康が保証されるわけではありません。

何かの故障が潜在していても、特別にとりたてて問題になるような病状があらわれずにいることは、人も犬も変わりありません。

大事に至らないうちに、健康チェックを受ける習慣がだんだんと広まっていることはよい傾向です。

今まで一度も病気もしないぐらいでしたら、どこの動物病院がよいのか不安に思っているでしょう。

何人かの愛犬家、犬友だちから評判を聞きながら、健康診断で訪れた機会に自分の目で確かめてみれば、病気になってからお医者さまをあわてて捜す苦労が解消されます。

動物の健康診断も、現在では人の健康診断とまったく同じように、必要であれば各種の臨床検査から心電図検査まで応用できるようになりました。

犬はさまざまな犬種があり、サイズも体質もまちまちですから、臨床検査であらわれる正常値の範囲も、かなり幅のある項目もあり、個体差が大きいので、その犬の健康時の数値を記録しておくのはきわめて重要な意味があるわけです。

検便やフィラリアの血液検査、尿の検査などのほかに、各種の機能検査も同時に受けておくことをおすすめします。

高橋ナツコ(ペットシッター)