出産の前後 その4(高橋ナツコ)

難産は子犬が頭のほうから出ないで、足のほうから出かかったまま産道に引っかかっていたり(いわゆる逆子)、子犬が育ちすぎて出にくくなっていたり、母犬の陣痛が弱すぎるときなどに起こります。

こんなときは、何をおいてもまず専門の獣医師を呼んでみてもらうことです。

お産の後の母犬子犬を全部生んでしまった母
犬は、4、5時間もするとゆっくり起きあがって外へ出て、大小便をします。

このとき、新しく寝わらや布切れをとりかえてやり、産室をきれいにします。

外へ出た母犬は、しばらく散歩させると後の体の調子もよく、たくさん乳が出たり、お産の疲れから早く元気をとりもどします。

生まれた子犬の中に不具の犬や特別に弱々しい犬などがいたら、母犬が外に出たるすの間に手早く処置するようにします。

お産のすんだ後の母犬には、前もって用意しておいた飲み水と牛乳、卵黄、スープ、おじやなど、やわらかくて消化がよく、栄養価の高い食餌を与えて、早く元気をとりもどすようにつとめます。

高橋ナツコ(ペットシッター)