皮膚の病気では大型犬や小型犬にみられる表層性膿皮症、いろいろなアトピーやアレルギー性の皮膚炎、さらにさまざまな犬種に起こる犬毛のう虫症なども遺伝が関係する素因がもとになっています。
シー・ズーやマルチーズ、トイプードル、ヨークシャテリアなどの小型犬、シェトランド・シープドッグや柴犬などの中型犬では、年をとるにつれて起こりやすくなる幽門の異常による胆汁逆流性胃炎、幽門前庭部肥大などの胃の病気や胆のうの病気などもまた遺伝が関係しているのです。
大型犬でとくに胸が深いタイプでは胃拡張、胃捻転症候群が起こりやすいことも、このように素因が関係しているのです。
このように多くの病気は両親から受け継いだ遺伝的な要素が強く、その犬が生まれながらにして持っている「素因」がその犬の"病気になりやすさ"を決めているのです。
このように素因は犬種、犬のタイプによっても大いに異なっています。
高橋ナツコ(ペットシッター)
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