オオカミは群れで生きてきた(高橋ナツコ)

仲のいい犬同士が野原に集まっているときなど、一頭が特定の場所を一生懸命かぎまわっていると、他の犬も集まって同じようにかぎまわるということがよくあります。

あるいは一頭がすわると、他の犬もすわり始めるというように、犬は他の犬の行動やしぐさなどをよくマネします。

マネといっても、人間のように笑わせようとか、からかおうというわけではありません。

群れ全体で協同して生きている動物なので、他の犬と同じように行動しようとする意識が強いのです。

犬は子犬の頃は母犬の、そのあとは群れのリーダーや先輩たちの行動やしぐさをマネすることで、服従のサインをはじめとしたさまざまなボディランゲージを覚えていきます。

そのため、常に他の犬の様子を見ていて、その行動に同調する習慣ができています。

高橋ナツコ(ペットシッター)