バランスがくずれる(高橋ナツコ)

6歳以上のオス犬の60%に、前立腺肥大がおきています。

しかし、その多くは良性で肥大症状を出さないままにすごしてしまうのです。

年をとるとともに、アンドロゲン(男性ホルモン)とエストロゲン(女性ホルモン)のバランスがくずれていくことが原因となります。

とくにアンドロゲンの分泌が多すぎるためだといわれていますが、ふつうは良性の肥大をおこすだけです。

しかし、その他の前立腺の病気がおこると、熱が出たり、どことなく痛がり、犬を抱こうとしたり、体にさわったりすると、キャンキャンと鳴いたりします。

また、なんとなく歩きかたもおかしくなったり、排便のときに強い痛みがおこったり、便秘になることもあります。

治療には病気の種類によって、いろいろな方法がありますが、病気の種類がなんであっても、去勢手術が大切です。

去勢手術をした犬は、前立腺肥大はおこりませんので、去勢はこの病気の最良の予防法ということができます。

高橋ナツコ(ペットシッター)