フィラリアの定期検査と治療の進歩(高橋ナツコ)

フィラリアの成虫は、約二〇~三〇センチの長いソーメン状の虫で、犬の心臓の右心室、肺動脈に寄生します。

この寄生虫は胎生で、成熟した雌虫は、血液中に子虫(ミクロ・フィラリア)を産出します。

ミクロ・フィラリアの大きさは、二五〇ミクロン(四分の一ミリ)ほどの微細なものですから、顕微鏡でなければ見ることはできません。

血液を一滴、顕微鏡でのぞいてみると、数百匹のミクロ・フィラリアがみられることがあり、これがみえれば、心臓や肺動脈に成虫が寄生していると診断されるわけです。

高橋ナツコ(ペットシッター)