感染の仕方(高橋ナツコ)

ミクロ・フィラリアは、犬の血液一ミリリットル中に数千匹~一万五千匹ぐらい数えられるのは普通で、一ミリリットル中に数万匹もいることもめずらしくありません。

ミクロ・フィラリアは犬の血管内では、これ以上発育せず、体内を循環しているのですが、この犬の血を蚊が吸ったときに、蚊の体内に取り込まれ、約一〇日~一四日間の内に三回脱皮してから、再び犬のからだに侵入するのを待っています。

ミクロ・フィラリアを持っている蚊が、再び血液を吸うために犬の皮膚を刺すと、ミクロ・フィラリアは蚊の唾液と一緒に外にだされ、蚊が刺した微細な傷穴から皮膚にもぐり込みます。

そうして皮下筋肉などで成長し、次いで血管内に入り、心臓まで到達するのです。

心臓に入るまでの日数は一〇〇日前後(約三ヵ月)とされています。

高橋ナツコ(ペットシッター)