毛と皮膚の手入れ(高橋ナツコ)

皮膚や毛は少しでも手入れをおこたると、くさい臭いがします。

皮膚を清潔にすれば、自然に血液の循環がよくなり、新陳代謝が活発になりますが、反対に手入れをおこたると、毛が汚れて新陳代謝が悪くなり、病気になりやすくなったり、伝染病にもかかりやすくなります。

毛や皮膚の手入れの基本は、毎日ブラッシをかけてやることです。

ブラッシングは、ふけやほこり、ごみを取るばかりでなく、ノミやシラミの卵を落とし、皮膚に快い刺激を与え、血のめぐりをよくします。

短毛犬種はブラッシングをしますが、1年に1回、春になると冬毛が抜けてはえかわります。

この時期は目の細かいクシでとかして、古い毛を取ってやります。

長毛犬種はブラッシングのほかにコーミング(クシでとかす)が必要です。

特にマルチーズやヨークシャー・テリアなどの毛は絹糸のように細く、やわらかいので、毛がもつれたり、ちぎれたりしやすいので、ていねいにコーミングしてやりましょう。

ブラッシングのほか、タオルで全身まさつするのもよく、犬の毛が湿気でぬれているときは乾いたタオルで全身まさつをしてやります。

また、夏の間は特に皮膚が汚れやすいので、ときどき水浴させます。

日中の暖かいときがよく、食後2時間くらいたってから行ないます。

体に水を浴びせてやるか、水浴させるかして、終わったら乾いたタオルで十分まさつしてやります。

海に入れた場合は、後で淡水で洗ってやることがかんじんで、これをおこたりますと皮膚炎を起こしやすくなります。

高橋ナツコ(ペットシッター)