本来、予防ワクチンや予防薬の投与、検便等をしっかり受けていると、かからないか、あるいはかかっても軽症ですむ病気に次のようなものがあります。
■ジステンパー
ウイルスによって起こる伝染病で、免疫が完全でないと、いつでもどこでも感染する可能性があり、特に仔犬、老犬、病中病後や手術後の犬では感染しやすくなり、死亡率も高くなります。
症状:まず下痢、嘔吐、高熱、せき、目やに、鼻水が出ます。
進行すると、肺炎、テンカン症状の出る脳炎、手足が動かせなくなる脊椎炎などの症状が起きるケースもあります。
対応:予防ワクチンを正しく接種します。
■犬伝染性肝炎
ウイルスによって起こる肝炎で、死亡率の高い恐ろしい伝染病です。
感染源はこの病気の犬の尿からウイルスが排泄され、他犬に伝染します。
つまり、他犬のオシッコのにおいをかぐことを許していると、いつでも伝染の可能性があるということです。
症状:元気がなくなり、食欲も落ちて、嘔吐したり、黄疸が出たり、ひどいときは急死するケースもあります。
病気の回復期に、目が白く濁る症状を示すものもいます。
病気の重さは犬によってさまざまで、数週間も症状を示すものや、全く外に症状があらわれないものもあり、その一方で、仔犬では一晩で死亡することもまれではありません。
対応:定期的に予防ワクチンを接種することが重大なポイントです。
高橋ナツコ(ペットシッター)