ワクチンで予防できる犬の病気 その2

■レプトスピラ症
一般的にはネズミの尿から伝染する、スピロへータという小さな病原菌の感染によって起こる伝染病です。

症状:食欲や元気がめっきりなくなり、黄疸が出たり、体のそこここに点状や斑状の出血を起こすこともあります。

そして最後は腎炎によって尿毒症を起こして死亡する、たいへん恐ろしい病気です。

この病気は、命をとりとめたとしても、尿からスピロへータを排泄するため、他の犬の感染源となるほか、人間にも感染する可能性があるため、やっかいでこわい病気といえます。

対応:他犬や人間のためにも、ぜひ予防接種を受けるべきでしょう。

■パルボウイルス感染症
ウイルスの中でも最も小さなパルボウイルスによって起こる伝染病で、犬のほか、猫や他の哺乳類にも腸炎を発生させるパルボウイルスがあります。

症状:一般的にはげしい嘔吐に始まり、トマトジュースのような下痢(血便)が何回もつづきます。

このため脱水症状と白血球の減少で衰弱し、初期の手当てを誤れば敗血症が起こって死亡する率がきわめて高い、恐ろしい病気です。
同時に感染力が非常に高いため、この病気で犬が死亡した場合は、漂白剤として使用されているハイターなどを30倍に薄めて、犬舎など犬のいたあらゆる場所を消毒しなければいけません。

対応:定期的な予防ワクチンの接種は欠かせません。

不幸にしてこの病気にかかったら、様子を見て手当てをしたのでは手おくれで、症状が出て72時間以内の治療が生死の分かれ目となります。

高橋ナツコ(ペットシッター)

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このページは、-が2016年6月22日 02:18に書いたブログ記事です。

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