2017年1月アーカイブ

前回の続きです。

犬はこれまでの、『食べ物をくれるから言うことを聞く』という"ルール"がくずれたことによって、

次回からは、新たなトライアルとして、食べ物をもらう前に言うことを聞く、という行動をとる可能性が高くなります。

そのあとも、数回に1回とか、難しいことができたときだけにあげる、といったように、パターンを変えてみましょう。

そのかわり、ほめ言葉をかけたり、体をさわってあげる、大好きなおもちゃで遊んであげるなど、犬の喜ぶことをしてあげることを忘れずに。

ごほうびは食べ物だけではありません。

いつもいつも食べ物をあげていると、そのありがたみも薄れてしまいます。

一番のごほうびである食べ物は、より難しいことをマスターするときのためにとっておくのがコツ。

犬もたまにしかもらえないごほうび欲しさに、がぜんがんばるようになりますよ。

高橋ナツコ(ペットシッター)

『ごほうび』のあげ方 その1

おやつ(食べ物)は、犬にとってはとてもわかりやすい、現実的なごほうび。

トレーニングをするときは、「よくできた」ということを伝えるために、毎回食べ物をあげるのが効果的です。

犬のやる気もグンと違ってくるものです。

でも、覚えたあとは徐々に減らしていき、最終的には食べ物がなくてもできるようになるのが理想です。

覚えたあとも食べ物をあげていると、食べ物がないと言うことを聞かなくなる可能性が大。

「食べ物があればやる」という駆け引きが成立してしまうからです。

慣れてしまうと、意外に言うことを聞かない面も犬にはあることを知っておきましょう。

こうなってしまった場合は、食べ物を見せても指示に従わなかったとき、あえてあげないこともひとつの手です。

犬はこれまでの、『食べ物をくれるから言うことを聞く』という"ルール"がくずれたことに驚くはずです。

その2 につづく

高橋ナツコ(ペットシッター)


いたずら対策(高橋ナツコ)

一見こっけいに見えるかもしれませんが、意外と効果のある方法です。

自分が怒られているわけではなくても、何かいやな雰囲気がその場に漂いますね。

飼い主も怖い顔をしているし、好きじゃないからこそ、このムードは...ということから、その行為をしなくなるのです。

これは心理学的には「嫌悪条件づけ」といいます。

イタズラをしたとき、どこからか知らないけれど大きな音がしてびっくりさせられる「天罰方式」と原理は一緒。

その行為といやなことが結びつけば、しなくなります。

同じ意味で「無視」するのも効果的。

犬がイタズラをするときは、飼い主の気を引きたい場合も多いもの。

そのときにたとえ怒られても、飼い主は自分の用事を中断してかまってくれるのですから、犬としては大成功。

またイタズラをして気を引くでしょう。

高橋ナツコ(ペットシッター)

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